リハビリメニューに縄跳びが追加されました
その日はいつものようにリハビリ室で筋トレをし、
理学療法士さんが「外行きましょうか」と言うので”小走りして終わりかな?”と思っていた。
しかしそのまま外に通じるドアを開けるのではなく、棚に寄って取り出したのがこれ。
「今日は縄跳びしましょう!」冷や汗をかいたのはいうまでもなく。
最後にやったのは小学生の頃だから、縄跳びなんてもう15年も触っていない。
ましてやジャンプができるようになったのもつい先日。
しかも縄跳びといえば、引っかからないように思い切り飛ばなければならない。
リハビリ室の外はクッション舗装されているとはいえ痛そう、というか、怖い。
着地の時に膝が崩れてそのまま倒れてしまわないかとか。
理学療法士さんが見守る中試しに飛んでみたらもう、それはそれはひどい有様だった。
まずジャンプするのでやっと。
着地は垂直にズドンと降りてしまうし、次のジャンプまでに準備が間に合わず、くの字で無理やりまたジャンプ。
そして5回で息切れ。
……膝が痛くなるより前に体力不足で音を上げた。
心肺機能強化とダイエット用に買ったfitbit versa2では心拍数が144 bpmとか出てる。
思いっきり有酸素運動のゾーンだ。
ということで初日は連続跳びはできず、5回、10回と少しずつ跳んでは息を整え、を繰り返した。膝はミシリと鳴るものの、痛みはそれほどない。
走るのよりずっとずっと強度が高いから、体力強化にすごく良いと思った。それからダイエットにも。
「目標二重跳びですね!」と理学療法士さんは言う。
二重跳びなんてそれこそちゃんとできていたっけ、というレベルなんだけど。
それでもその目標は私にとって、”遥か遠いつらいもの”ではなく、”いつか叶えたい喜ばしいもの”だった。
骨折をしてからずっと運動からは遠ざかっていて、それこそ小走りができるくらいだったし、それが必要十分なレベルなのだろうなと思っていた。
それが縄跳び、しかも二重跳びまでするだなんて、ひょっとしたら怪我する前より体力が付くかもしれない。体脂肪が落ちてスラッとするかもしれない。
そんなことを考えていたら、より跳べる日が楽しみになってきた。
幸い今は連続10回。かつては持久跳び15分。伸びしろはたくさんある。
数日後、家でアシックスの縄跳びを見つけた。
コンクリートでやると足を痛めるので、近所の公園まで出かけて縄跳びをした。
30回連続でできるようになっていた。たった1回でも体力がついたらしい。
あまりにも嬉しくて休憩を挟んで20分ほどやったら、翌日から左足が痛くなった。
右足も痛いが、怪我をしていない左足の方が痛い。どうやら左足メインで跳んでばかりだったようで、過負荷になってしまったらしい。
以前だったらそこで凹んで、”やっぱり縄跳びは無理だ、過負荷で階段すら痛い。もうやるまい”となっていたが、今回は違った。
数日でも1週間でも、痛くなくなるまで休んで、痛みが取れたら回数を減らしてまたやろう。そんな考えが自分の中に芽生えていた。自分でもびっくりした。
もしかしたら適応障害も良くなっていて、自然と前を向きやすい思考になっているのかもしれない。
そう思うと更に嬉しかった。
1週間後、リハビリでまた縄跳びをした。50回連続で跳べるようになっていた。
「前回よりずっとずっとスムーズですね」と理学療法士さんは笑う。私も嬉しい。
小学生以来の二重跳びを目指して、今週も私は公園に行く。
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photo credit: Sharon Drummond The Neighbour Girl via photopin (license)
8年前に脛骨腓骨骨折で髄内釘入れ、10日前に抜いた者です。走るのに3年弱かかった気がしますが、一番効いたリハビリは五本指シューズの散歩でした。足底の筋肉がつくと、下腿のクッション性とバランス感覚が上がるのが理由だと思っています。再びリハビリの日々ですが、お互いがんばりましょう!
返信削除はじめまして、コメントありがとうございます。そして手術、お疲れさまでした。
削除5本指シューズというものがあるのですね。確かに足裏も上手く動かせなかった頃は、歩くのさえ下手だった記憶があります。私も意識して鍛えてみます!
抜釘後は何だかリハビリが再スタートな気がして気が滅入る日もあるかもしれませんが、一度通った道、少しでも心穏やかにできることを願っています。お互い頑張りましょう!