骨折人の縄跳びチャレンジ

2020/11/16

リハビリ日記

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リハビリメニューに縄跳びが追加されました

「ほんとに!?」という声が聞こえてきそうだ。本当です。
右脛骨高原骨折をしてから1年8か月と2週間。縄跳びをするようになりました。

その日はいつものようにリハビリ室で筋トレをし、
理学療法士さんが「外行きましょうか」と言うので”小走りして終わりかな?”と思っていた。

しかしそのまま外に通じるドアを開けるのではなく、棚に寄って取り出したのがこれ。

「今日は縄跳びしましょう!」

冷や汗をかいたのはいうまでもなく。

最後にやったのは小学生の頃だから、縄跳びなんてもう15年も触っていない。
ましてやジャンプができるようになったのもつい先日。
しかも縄跳びといえば、引っかからないように思い切り飛ばなければならない。

リハビリ室の外はクッション舗装されているとはいえ痛そう、というか、怖い。
着地の時に膝が崩れてそのまま倒れてしまわないかとか。

理学療法士さんが見守る中試しに飛んでみたらもう、それはそれはひどい有様だった。

まずジャンプするのでやっと。
着地は垂直にズドンと降りてしまうし、次のジャンプまでに準備が間に合わず、くの字で無理やりまたジャンプ。
そして5回で息切れ。
……膝が痛くなるより前に体力不足で音を上げた。

心肺機能強化とダイエット用に買ったfitbit versa2では心拍数が144 bpmとか出てる。
思いっきり有酸素運動のゾーンだ。


ということで初日は連続跳びはできず、5回、10回と少しずつ跳んでは息を整え、を繰り返した。膝はミシリと鳴るものの、痛みはそれほどない。
走るのよりずっとずっと強度が高いから、体力強化にすごく良いと思った。それからダイエットにも。

「目標二重跳びですね!」と理学療法士さんは言う。
二重跳びなんてそれこそちゃんとできていたっけ、というレベルなんだけど。
それでもその目標は私にとって、”遥か遠いつらいもの”ではなく、”いつか叶えたい喜ばしいもの”だった。

骨折をしてからずっと運動からは遠ざかっていて、それこそ小走りができるくらいだったし、それが必要十分なレベルなのだろうなと思っていた。
それが縄跳び、しかも二重跳びまでするだなんて、ひょっとしたら怪我する前より体力が付くかもしれない。体脂肪が落ちてスラッとするかもしれない。
そんなことを考えていたら、より跳べる日が楽しみになってきた。
幸い今は連続10回。かつては持久跳び15分。伸びしろはたくさんある。

数日後、家でアシックスの縄跳びを見つけた。
コンクリートでやると足を痛めるので、近所の公園まで出かけて縄跳びをした。
30回連続でできるようになっていた。たった1回でも体力がついたらしい。

あまりにも嬉しくて休憩を挟んで20分ほどやったら、翌日から左足が痛くなった。
右足も痛いが、怪我をしていない左足の方が痛い。どうやら左足メインで跳んでばかりだったようで、過負荷になってしまったらしい。

以前だったらそこで凹んで、”やっぱり縄跳びは無理だ、過負荷で階段すら痛い。もうやるまい”となっていたが、今回は違った。

数日でも1週間でも、痛くなくなるまで休んで、痛みが取れたら回数を減らしてまたやろう。

そんな考えが自分の中に芽生えていた。自分でもびっくりした。
もしかしたら適応障害も良くなっていて、自然と前を向きやすい思考になっているのかもしれない。
そう思うと更に嬉しかった。

1週間後、リハビリでまた縄跳びをした。50回連続で跳べるようになっていた。

「前回よりずっとずっとスムーズですね」と理学療法士さんは笑う。私も嬉しい。

小学生以来の二重跳びを目指して、今週も私は公園に行く。



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photo credit: Sharon Drummond The Neighbour Girl via photopin (license)

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